歯石には2種類あるんです!
白と黒。
歯石には驚きの2種類あるんです!
皆さん、歯石が実は複雑で興味深い2種類の存在があることをご存じでしょうか?一般的に「歯石」と聞くと、歯の周りにつく白い固まりを想像する方が多いかもしれません。しかし、実はそれだけではないんです!歯科の世界には、白っぽい「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と、赤黒い「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」という、まるで異なる性質を持つ二つの歯石が存在しているのです。
歯石に潜む厄介な細菌が、あなたの歯の寿命を容赦なく縮める!
一見難解に聞こえる専門用語ですが、簡単に解説しましょう。「歯肉縁上歯石」とは、歯ぐきの縁よりも上に付着した歯石のこと。対して「歯肉縁下歯石」は、歯ぐきの縁より下、つまり歯周ポケット内の歯根部分に頑固にしがみつく厄介な歯石なんです。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!
■歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)の驚きの正体
歯石の正体は、プラーク(細菌の悪の巣窟)が唾液中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と密かに結びついて、まるで石のように固くなった代物。白色または黄白色をしているこの歯肉縁上歯石は、幸い歯科医院でのスケーリングで比較的簡単に退治できます。しかし、油断大敵!放置していると、歯石に住み着く細菌が悪事を働き、歯周病を容赦なく進行させてしまうのです。
■歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)の恐ろしい正体
歯周ポケット内に潜む歯石は、さらに厄介です。浸出液や血液が混ざることで、黒褐色となり、まるで岩のように固く、歯根にしがみついています。このような厄介な代物を取り除くには、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)という高度な歯周治療が不可欠となります。歯肉縁下歯石が付着すると、歯肉の炎症が加速度的に進行し、歯周ポケットは深くなる一方。さらに恐ろしいことに、歯を支える大切なあごの骨まで溶かしてしまう可能性があるのです!
このように、プラークの温床となる歯石を軽視していると、歯周病によって歯を失うリスクが驚くほど高まってしまうのです。毎日の丁寧なブラッシングはもちろん、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルな歯石除去が、あなたの歯と健康を守る鍵となります!