インプラントが抜ける?その予想外の原因とは?
インプラントが抜ける?その予想外の原因とは?詳しく解説!!
高い成功率を誇る革新的な治療法として知られるインプラントですが、残念ながら全ての症例で理想的な結果が得られるわけではありません。多額の治療費を投じて施術したインプラントが、予想外に早く機能を失ってしまったら、誰もが落胆するでしょう。そこで本稿では、インプラント術後に発生しうるトラブルの根本的な原因について、詳細に分析・考察してみました。
要注意!喫煙習慣、歯ぎしり、歯周病 – インプラントの大敵とその影響
①細菌感染のリスク – 見えない敵との闘い
口腔内に潜む歯周病菌がインプラント周囲の繊細な組織に感染すると、深刻な事態を引き起こします。具体的には、あごの骨が徐々に溶解し、最終的にインプラントが脱落するという最悪の結果につながる可能性があるのです。このリスクを回避するためには、インプラント治療を開始する前に、徹底的に歯周病を治療し、健康な口腔環境を整えることが極めて重要です。当院では 血液検査も場合によって行います。
②過度の負荷 – 知らず知らずのうちに与えるダメージ
無意識に行っている歯ぎしりや食いしばりが、インプラントに想像以上の負担を強いることがあります。天然歯には「歯根膜」という緩衝材の役割を果たす組織が存在しますが、インプラントにはこの組織がありません。そのため、咀嚼時の力が直接的かつ強烈に人工歯に伝わってしまい、長期的にはインプラントの耐久性に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
③喫煙の悪影響 – 見過ごせない健康リスク
喫煙は血管を収縮させ、血行不良を引き起こします。その結果、インプラントと骨の結合プロセスに深刻な障害をもたらすことがあります。さらに、喫煙習慣のある方は細菌感染のリスクも著しく高まります。これらの要因が重なり合うことで、インプラント治療の成功率が大幅に低下する可能性があります。O2roomは血流をよくする働きがあるので、インプラント治療や歯周病治療にも当院では不可欠なものであります
④定期検診の重要性 – 予防は最大の防御
定期検診を怠ると、口腔衛生状態や咬合バランスなどの重要な要素をチェックする機会を逃してしまいます。このような放置は、「インプラント周囲炎」と呼ばれる深刻な合併症を引き起こす可能性があります。これは、インプラント周辺の歯周組織が徐々に破壊されていく恐ろしい病態です。さらに、適切なメンテナンスを怠ると、インプラントに過度の力がかかり続け、最終的には脱落につながる危険性もあります。
上記の主要な原因に加えて、医療機器の不適切な衛生管理や、術者の技術不足なども、インプラント治療失敗の潜在的な要因として挙げられます。したがって、インプラント治療を検討されている方々にとって、高度な技術と豊富な経験を持つ信頼できる歯科医師を慎重に選択することが、治療の成功を左右する極めて重要な要素となるのです。